【劇場留学】『モモ』と音楽の旅の記録 その5 稽古3

更新日:2026.3/7(土)

小田原三の丸ホールが、市民とプロのアーティストと一緒に劇場作品をつくる【劇場留学】シリーズ第三弾!
2025年3月に上演した「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」の上演から、大胆なリクリエイションで再びミヒャエル・エンデの『モモ』に挑戦します。

"旅の記録"その5では、3回目の週末の稽古の模様をお届けします。
劇場留学ではお馴染みとなった[楽屋ばなし]も必見!

留学日 2026年2月11日(水祝)
レポート 小林臣人(小田原三の丸ホール)

2月11日(水祝)

今回の稽古は、いつもの稽古場を離れ、本番の会場でもある「小田原三の丸ホール」内にあるスタジオで行いました。体を使ったワークショップから歌唱指導、そしてシーンの作り込みまで、盛りだくさんの1日となりました。

まずはウォーミングアップからスタート!
「番頭さんゲーム(だるまさんがころんだ)」で集中力を高めたあとは、作品背景を深掘りする稽古を行いました。
日本の能楽堂や、竹で作られた香港のバンブーシアター、ローマの野外劇場、イギリスのグローブ座やイタリアのテアトロ・オリンピコ。こうした古今東西の劇場のあり方を学びながら、第1章に登場する街並みの様子をイメージし、物語に登場する劇場への理解を深めていきます。
その後は、2チームに分かれたイス取りゲームの逆バージョンに挑戦。「鬼を空いているイスに座らせない」というルールのなかで、全員で空間を埋める意識や、仲間を頼る感覚を養うための稽古。 続く「エアー綱引き」でも、チームごとに白熱した演技の攻防が繰り広げられました。
 
お昼休憩のあとは、振付助手の林田海里さんによるストレッチで午後の稽古が幕を開けました。身体を温めたあとは、走りながらセリフを言い、ボールを渡していくハードな稽古へ。大人も子どもも汗をかきながら、第8章から12章までのセリフを必死に思い出し、懸命に走り抜ける姿が印象的でした。

休憩を挟み、音楽の鈴木光介さんによる本日の歌稽古がスタート。聞いていて複雑な音程の楽曲も多いように感じられますが、鈴木さんの的確な指示により、一歩ずつ着実に完成度を上げています。

「会議」のシーンでは、実際に自由なテーマで会議をしてみることで、歌唱時のイメージを膨らませました。
稽古の終盤には、歌唱指導とダンス復習に分かれて練習を行いました。
「ジジ」と「とんがった顔つきの三人の女」役は、鈴木光介さんによる歌唱練習。
大人チームは林田さんと共に、子どもチームは俳優の栗原沙也加さんに見てもらいながら、ダンスの復習を行いました。

 
鈴木さんは別のお仕事の関係で、この日が直接見てもらえる最後の稽古となりました。鈴木さんが書き下ろしてくださった素晴らしい楽曲の数々を自分たちのものにできるよう、一同決意を新たにしました。
(鈴木光介さんからのコメントは「『モモ』と音楽の旅の記録 その2 「プレ稽古」に掲載!)
 
それぞれの世代が混ざり合い、少しずつ『モモ』の世界観が形作られていく様子は、見ていてとてもワクワクする一日となりました。

 

楽屋ばなし

楽屋ばなし

中村 舜さん

――3年目の劇場留学はどうですか?
これまで舞台に出演してきて、ここは即興的にとか、ここは抑えた方がいいところとかも分かってきたので、今年は積極的にいろんなことに挑戦していこうと思っています。

――去年と違って、今年は大人の役だけどそれはどうですか?
大人を見ていると、色んな動きを見せてくれるので、その見てきた動きを引用しながら面白い動きができたら嬉しいです。

――初年度の劇場留学(2023年)のことを思い出すとどうですか?
初年度は、ほとんど子どもたちだけで舞台をつくるという難しいことだったにもかかわらず、最後までやり遂げたことは嬉しかったです。
だけど2年目からはお客さんたちにしっかり見えるよう、意識して努力してきたことが変化かな。

 

――今年の見どころと、お客さんへのメッセージをお願いします。
見どころは、去年よりも音楽や歌が多いので、話の内容が分かりやすいのかどうかという賛否両論がありますが……

――まだ何もないよ(笑)
歌とか芸術的なところを深めてまいりますので、そういうところに注目して観てほしいです!

中村 舜(なかむら・しゅん)

私は今、小学五年生で来年受験があるので、今の内に演げきにふれたいなと思い応募しました。
今年でげき場留学三年目になるのですが、今回は「音楽の旅」ということなので、歌やダンスなどもはりきっていきたいと思います。
ぜひ見に来てください。 

 
撮影:竹田浩幸

楽屋ばなし

北野大智さん

――大智はどうして劇場留学に参加しようと思ったの?
俳優になりたいので、一歩踏み出そうと思って参加しました。
 

――やってみてどうですか?
実際にやってみて、本当にキツくて、ダンスとか覚えなきゃいけないところが覚えられないです。特にワルツステップが難しくて苦戦しています。
 

――大智は台詞覚えるがめちゃくちゃ早いし上手だよね。それには何か理由や、やってることがあるの?
お家でただ覚えてるだけ。ずっと自分の台詞を言っている。

――黙読じゃなくて、言葉で言ってるんだ。上手だよね。上手って言われてどう?
音読とか得意だから。


――いまやっていて1番面白いことを教えてください。
モモ。

 

――モモをやっててだよ(笑)
1番最初のゲームかな。

 

――稽古が面白くなるといいね。今日は会議のシーンをやったけど、どう?
大人たちだけでやっているのを見ているときは、楽しそうで自分もやりたいと思ったけど、実際に自分も入ってやってみたらすごい難しかった。
雰囲気を読んで、そのことに合わせて相槌を打たないといけないところが難しい。

 

――なるほどね。最後にお客さんにメッセージをお願いします。
楽しいし、僕も舞台上で頑張るので、ぜひ観に来てください!

北野大智(きたの・だいち)

寒川町から通っています。僕は将来芸能人になりたいので、劇場留学に挑戦しました。
『モモ』の稽古では、わからないところはすぐに答えてくれてとても楽しいです。
ランバイクという競技で鍛えた身体でがんばります。小さいけれど大きく躍ってがんばります。


 
撮影:竹田浩幸

チケット好評発売中!


「劇場留学〜『モモ』と音楽の旅〜」
「モモ」
開催日時:2026年3月27日(金)19:00、28日(土)14:00/18:00、30日(日)14:00
会場:小田原三の丸ホール 小ホール
脚本・演出・美術:川口智子
振付:木原浩太
音楽:鈴木光介
出演:尾倉ケント、栗原沙也加、木原浩太、高橋牧、公募出演者 約22名

公演詳細ページ


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「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」ガイド役の映画監督・北川未来さんによる映像と、演劇事業のサポートスタッフの経験もあり斎藤明仁さん(大学院生)によるテキストによる記録です!
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<しらべの旅 1日目 日記 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 1日目(1/3)【劇場留学】しらべの旅 1日目(2/3)【劇場留学】しらべの旅 1日目(3/3)
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【劇場留学】しらべの旅 3日目 (1/3)/【劇場留学】しらべの旅 3日目 (2/3) 【劇場留学】しらべの旅 3日目 (3/3)
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