【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その12 稽古8

更新日:2025.3/22(土)

 2025年3月末、ミヒャエル・エンデ「モモ」を公募出演者&プロの劇場スタッフと共に創作・上演する「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」。<旅の記録>12回目は、いよいよ始まった通し稽古の模様をお届け。

留学日 2025年3月15日(土)、16日(日)10:00〜18:00
参加者 ・<劇場留学生>公募出演者
・川口智子(演出家/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」脚本・演出・美術)
・木原浩太(振付家・ダンサー/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」振付・出演)
・李 そじん(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)
・埜本幸良(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)
・市民ホール事業係 スタッフ
レポート 3/15(土):杉山明恵(市民ホール事業係)
3/16(日):中野優人(市民ホール事業係)

3月15日(土)

 本番まであと2週間!
休憩中に台本を確認したり、出演シーンが一緒の人と流れを確認し合う稽古場での光景も、そろそろ見納めでしょうか。
 
 今日は通し稽古に入る前に、全員で基本動線を細かく確認しました。
 川口(智子)さんからの修正指示を受け、どのタイミングでスタンバイをするのか、どうやって捌けるのか、等を覚えていきます。小道具の使い方や帽子の被り方まで、これまでやっていなかった細かいことを注意して稽古しました。
 本番は囲み舞台*となるので、とても重要な確認の時間です。
 基本動線の確認と修正の後、全幕通し稽古をしました。

*囲み舞台=客席が360度舞台を囲んだ形式のこと。

3月16日(日)

 今日は小田原市生涯学習センターけやき ホールでの稽古。
 本番も近づき、川口(智子)さんからの指導もより具体的な内容になります。
出ハケの位置や台詞のタイミング、シーンごとにどんな気持ちで演じる必要があるのか、その都度イメージを示していきます。

 午後には本番を意識した通し稽古をしました。終了後には、川口さんからの修正箇所の提示があり、出演者同士で確認し合いながら自主練習の時間が設けられました。

楽屋ばなし⑧

今回からは昨年度の【楽屋ばなし】に引き続き、26名の公募出演者の自己紹介と共に、稽古が終わる毎に2~3名にお聞きした感想をピックアップしてご紹介していきます!

楽屋ばなし<8回目>

宮川百々佳さん

 もうすぐ本番だけど、もうちょっとやれる気がしています。特に灰色の男たちのところなど、大人に混じってお芝居するところは、楽しもうと思ってやっています。
『モモ』の話でも、灰色の男の裁判のところが面白くて好きです。
 お芝居は幼稚園のときに1回やっただけで、初めてだけど、みんなでつくっていくところが楽しいです!
 ぜひ楽しんでいってください!!

公募出演者 宮川百々佳(みやがわ・ももか)

 私の好きなことは絵をかくことです。
 最辺は動物の絵をよくかきます。
 体を動かすことも好です。
 よくおにごっこをします。
 初めての舞台で精一杯がんばります。
撮影:ムービー&フォトスタジオ Every Moment

楽屋ばなし<8回目>

清水詩央璃さん

 今回の「劇場留学」はSNSで見つけました。高円寺の演劇学校に行っていたときに川口智子さんのことも聞いていて、プロとお芝居できる機会、そして小田原の人たちとつくるというのが魅力的でやりたい! と思って参加しました。
 だけど実際に参加してみると、めちゃくちゃ大変! “楽しい”が勝ってるけど、毎回全然できない!ってなって、楽しいんだけどすごくハードです。
 特に、台詞覚えは百ゼロでしかなくて、すごく大切なことだと身に染みて分かりました。ハードな動きをしていてもすぐに台詞がでてくるようにすること、台詞を筋肉に落とし込むということ。
 今までかかわりの無かった小田原の人、演劇のプロの人たち、年齢もごちゃまぜで、遊びながらエチュード*とかをして、そこから舞台につながっているところがあるので、そこを観てほしいです。そして、私のXYQ/384/b を観てください!

*エチュード=演劇におけるエチュードとは、台本なしで即興で演技を行う演劇の形式のこと。

公募出演者 清水詩央璃(しみず・しおり)

 しみずしおりです。劇場のカフェで働きながら演劇活動をしています。
 主に「あくびがうつる」と言うチームで活動しています。
 餃子(とビール)とお散歩が大好きです。
 私は高校・大学で演劇をしてきたわけじゃなく、演劇との接点は小学校の頃の地域の演劇教室でした。地域の子どもたちが学年も学校も関係なく集まって夢中で遊ぶというものでした。だから、地域の人たちと一緒に創作できると言うことは私の原点で参加したいと思ったのです。
 私は小田原の人ではないけど、参加しないと絶対に後悔すると思い、応募しました。
撮影:ムービー&フォトスタジオ Every Moment

\ WEB・窓口予約受付中 /


「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」
◆モモ
[開催日時]2025年3月28日(土)19:00★、29日(土)13:00/17:00、30日(日)13:00
[会場]小田原三の丸ホール 小ホール
[脚本・演出・美術]川口智子(演出家)
[振付・出演]木原浩太(ダンサー・振付家)
[出演]公募出演者 26名、李そじん(俳優)、埜本幸良(俳優)

◆稽古期間
本読み  2024年11月
プレ稽古 2024年12月〜1月
稽古 2025年2月〜3月

公演詳細ページ


✏︎ 2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」留学の記録はこちら! 
「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」ガイド役の映画監督・北川未来さんによる映像と、演劇事業のサポートスタッフの経験もあり斎藤明仁さん(大学院生)によるテキストによる記録です!
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