【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その3 プレ稽古1
更新日:2025.1/12(日)
2025年3月末、ミヒャエル・エンデ「モモ」を公募出演者&プロの劇場スタッフと共に創作・上演する「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」。“旅の記録”その3では、関係者が集合した〈顔合わせ〉、本格的な稽古への導入となる<プレ稽古>の模様をご紹介します!
留学日 | 2024年12月14日(土)、15日(日)13:00〜18:00 |
参加者 | ・<劇場留学生>公募出演者 ・川口智子(演出家/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」脚本・演出・美術) ・李 そじん(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)* ・埜本幸良(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)* ・市民ホール事業係 スタッフ *12/14(土)のみ |
レポート | 12/14(土):中野優人(市民ホール事業係) 12/15(日):森田百合花(市民ホール事業係) |
内容 | [12/14(土)]顔合わせ、本読み、ダンスシーン [12/15(日)]グループに分かれてダンス創作、台詞練習 |
撮影 | ムービー&フォトスタジオ Every Moment(*を除く) |
12月14日(土)
まずは、『モモ』に関わっている人がどのくらいいるのか。また、その人たちがどのような関わり方をしているのかを知るための「顔合わせ」から。
三の丸ホールのスタッフから、館長の大石、市民ホール事業係長の渡邉、担当監の城所、制作の森田、杉山、中野、広報の飯田、そして、川口さん、木原さん、李さん、埜本さん、オーディションで選ばれた出演者が順番に自己紹介をしました。みんなに顔と名前を早く覚えてもらうために、印象的な紹介をしたり、呼ばれたいニックネームを伝えたりと工夫する人も多かったです。
また、9月26日の説明会でもお話ししているハラスメントの防止に関する説明を主催者であるホールスタッフから行い、みんなで再確認をしました。「顔合わせ」の終わりには、今日出席している全員で写真撮影をしました。このメンバーで本番に向けて頑張っていきます!
この日は製本された台本が初めてみんなの手元に配られました。今回の台本には、原作通りの情景が浮かびやすいよう、“エンデの言葉”がト書きとしてたくさん残されています。川口さんからは、感情や印象が凝り固まらないようにと、台本にあまり書き込まないこと(書き込む場合は鉛筆など消えるもので)、他の人が読んでいるときは台本を見ないで聞くことをアドバイスされました。
全員の配役はまだ決まっていないので、そのときどきで配役を決めて読んでいきます。14時から17時までの3時間、長丁場でしたがみんな集中して取り組んでいました。
最後に、ホールスタッフからの大切な事務連絡として、チケット発売や広報関係のことをお伝えしました。川口さんからは、次回から始まる“番頭さん”システムのお話もあり、これからは稽古の準備・片付け、出席の確認なども出演者同士で管理していきます。記念すべき最初の番頭さんには、しゅんしゅんとサットウが立候補してくれました。
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(クラスのみんなに配ると34枚数えて持って帰る出演者もいました)
チケットは好評発売中! 個性豊かな出演者がどのように一つの演劇作品を創り上げていくのか……乞うご期待です!
12月15日(日)
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後半は覚えてきた台詞をみんなの前で発表。緊張感もありましたが、川口さんから一人ひとりへのアドバイスに、たくさんの発見もあったのではないでしょうか。
創作した場面を見せ合ったとき、自ら手を上げ1番最初に発表したとき等、色んなシーンで、自ずと拍手が起きたことが暖かくて印象に残っています。
出演:李 そじんさんより
読み合わせで印象的だったのは、劇の冒頭、モモとまちのひとびとが会話を交わす場面。
演出の川口さんの、読み合わせ用に割り振った配役で、まちのひとびとの声を聞いた瞬間、ほんとうに、そのまちで暮らすさまざまなひとびとの声が聞こえてきたようで、劇の世界が立体的に膨らんだように感じて、すごくときめきました!
*=「本読み」と同じ意味です。
木原さんのダンス稽古では、ごろごろとしたエネルギーの塊であろう28人を、テキパキサクサクと華麗に捌いていく木原さんの手腕にニヤリとした気持ちになりながら、ふと小学生のキャストからこぼれた「これってなんの意味があるの〜?」の一言に、とても考えさせられました。
意味。意味かあ〜。今踊ってるフリが実際に本番で使われるのか、使われるとしたらどのシーンなのか、もしくはこれはエクササイズ的なもので今日限りの踊りなのか。確かに、気になるよね。これってなんなん?なんのための時間なん?って思ってるのよね。
小学生の疑問の素朴さ、侮れない。
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モモのお話の中では、とある場面のあと、1年の時が過ぎます。この日の台本の読み合わせも、途中まで。年明けの稽古まで寝かせて、1年後の場面からまた読み合わせを再開するそう。
川口さんらしいな、と思いながら、ここからのお稽古がさらに楽しみになったのでした。
李 そじん(俳優)
李そじん 公式X(旧 Twitter)
\ WEB・窓口予約受付中 /
「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」
[開催日時]2025年3月28日(土)13:00、29日(土)13:00/17:00、30日(日)13:00
[会場]小田原三の丸ホール 小ホール
[脚本・演出・美術]川口智子(演出家)
[振付・出演]木原浩太(ダンサー・振付家)
[出演]公募出演者 約25名、李そじん(俳優)、埜本幸良(俳優)
◆稽古期間
本読み 2024年11月
プレ稽古 2024年12月〜1月
稽古 2025年2月〜3月
✏︎ 2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」留学の記録はこちら!
「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」ガイド役の映画監督・北川未来さんによる映像と、演劇事業のサポートスタッフの経験もあり斎藤明仁さん(大学院生)によるテキストによる記録です!
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✏︎2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」小田原でのしらべの記録
<しらべの旅 1日目 日記 担当:川口智子さん>
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<しらべの旅 2日目 日記 担当:せせらぎさん>
【劇場留学】しらべの旅 2日目(1/2)/【劇場留学】しらべの旅 2日目(2/2)
<しらべの旅 3日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 3日目 (1/3)/【劇場留学】しらべの旅 3日目 (2/3) /【劇場留学】しらべの旅 3日目 (3/3)
<しらべの旅 4日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 4日目 (1/2)/【劇場留学】しらべの旅 4日目 (2/2)