【劇場留学】しらべの旅 3日目 (2/3)

　 こちらも再訪スポットの小田原市郷土文化館。今回は小田原市文化部生涯学習課の鈴木悟係長に館内を案内していただきました。まず驚くのが、先史時代の小田原の歴史。旧石器時代からすでに小田原には文化があったと。しかも、その時代に焼かれている土器の質の高さの話。縄文時代にくだって、子どもの埋葬に使われたとされる土器の話、翡翠（おそらく糸魚川からきているであろうという）話。古墳もたくさんあったという話。人々は箱根火山の溶岩でできた丘の間の平野に暮らし、前に広がる海の幸と平野での稲作。恵まれた環境の小田原に定住する人々の暮らしは城下町が出来上がるよりももっとずっと前から続いていたことを聞く。昨年、せせらぎさんと一緒に豊橋に滞在していたけれども、その時にも豊橋の地形の話とそこから始まる神話の話を聞いた。地形って、やっぱりシンプルに物語の舞台なんだ。

　最後に大好きな「庚申講」の展示エリア。鈴木さんから大工さんたちからなる「太子講」の話を伺った。今後、郷土文化館に「太子講」の展示エリアも増設されるかもしれない。要チェック！　鈴木さん、貴重なお話本当にありがとうございました。
こんな超マニアック小田原歴史ツアーをしたところで、海外アーティストたちとはお別れ。またいつかどこかの劇場で会える日を楽しみにしています！

　 海外アーティストとは別れ、そこにせせらぎさんが合流して向かったのは「社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル」さん。今回の「三の丸ホールの夏休み」のヴィジュアルをてがけてくださったアーティストのみなさんに会いにいくのです。『劇場留学』のヴィジュアルを描いてくだったのは奥津大希さん。本当はいらっしゃらない日だったのに、私たちの訪問に合わせてきてくださったとのこと！　嬉しい！　以前、お写真で奥津さんの絵を拝見し、もう画面からとにかくパワー溢れる絵に魅了され、『劇場留学』のヴィジュアルをお願いしたのでした。