【劇場留学】『モモ』と音楽の旅の記録 その2 「プレ稽古」
更新日:2026.2/24(火)
小田原三の丸ホールが、市民とプロのアーティストと一緒に劇場作品をつくる【劇場留学】シリーズ第三弾!
2025年3月に上演した「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」の上演から、大胆なリクリエイションで再びミヒャエル・エンデの『モモ』に挑戦します。
"旅の記録その2"では、全6回行ったプレ稽古の模様をレポート & プレ稽古を終えてのコメントを音楽の鈴木光介さんからいただきました!
| 留学日 | 2025年11月29日(土) 2025年11月30日(日) 2025年12月13日(土) 2025年12月14日(日) 2026年1月12日(月祝) 2026年1月17日(土) |
| レポート | 森田百合花(小田原三の丸ホール) |
「顔合わせ」
「プレ稽古」
11月~1月にかけて、毎月2回「プレ稽古」を行いました。
「プレ稽古と稽古は何が違うの?」と思うかもしれませんが、いきなり本格的な稽古に入る前に、稽古をすることに慣れていくこと、皆でコミュニケーションを取り関係性をつくっていくことを目標にプレ稽古を実施しています。
プレ稽古の初日には「顔合わせ」を行いました。
「劇場留学~『モモ』と音楽の旅~」の出演者、スタッフ、劇場関係者が集まり、一人ひとり自己紹介をします。緊張して言葉に詰まっている人には「最近ハマっていることは?」「好きな色はなに?」と、劇場留学3年目の人には「3年目の意気込みは何ですか?」などと、演出家の川口智子さんが質問をしながら、みんなでお互いに名前と顔を覚えてもらえるようがんばりました。
どんな人たちがこの作品に携わっているのかを知ることは、とても大切なことです。三の丸ホールの館長の大石からは、「大変なこともたくさんあるけど、お芝居をつくることを楽しんで欲しい」と激励の言葉もありました。
「プレ稽古と稽古は何が違うの?」と思うかもしれませんが、いきなり本格的な稽古に入る前に、稽古をすることに慣れていくこと、皆でコミュニケーションを取り関係性をつくっていくことを目標にプレ稽古を実施しています。
プレ稽古の初日には「顔合わせ」を行いました。
「劇場留学~『モモ』と音楽の旅~」の出演者、スタッフ、劇場関係者が集まり、一人ひとり自己紹介をします。緊張して言葉に詰まっている人には「最近ハマっていることは?」「好きな色はなに?」と、劇場留学3年目の人には「3年目の意気込みは何ですか?」などと、演出家の川口智子さんが質問をしながら、みんなでお互いに名前と顔を覚えてもらえるようがんばりました。
どんな人たちがこの作品に携わっているのかを知ることは、とても大切なことです。三の丸ホールの館長の大石からは、「大変なこともたくさんあるけど、お芝居をつくることを楽しんで欲しい」と激励の言葉もありました。
顔合せ後は、ついに製本された台本がみんなの手元に配られました!
川口さんの指示で、場面ごとに配役を変えて、最初から読んでいきます。まずは大きな声で読むこと、他の人がどういう風に読んでいるのかを聞くことを大切にと話がありました。
「ここのセリフは、読む人を決めずに、読みたい人が読んで」と言われた箇所は、我こそは! とみんな積極的に読み始めますが、途中でつっかえて諦めてしまう人もいました。それでもみんなのナイストライに終始和やかな雰囲気で進みました。
読み合せの中で、音楽家の鈴木光介さんが作曲した音楽も聴きました。
音楽を聴くのは今日がはじめてです。目を瞑って真剣に聞く人もいれば、思わずニヤニヤしながら聞いてる人もいます。曲ごとに雰囲気が全く異なるので、驚いたり、歌えるか心配そうな人も反応もさまざまです。
はじめて曲をいた、このドキドキ・ワクワクした気持ちを忘れずに本番を迎えたいと思いました。
川口さんの指示で、場面ごとに配役を変えて、最初から読んでいきます。まずは大きな声で読むこと、他の人がどういう風に読んでいるのかを聞くことを大切にと話がありました。
「ここのセリフは、読む人を決めずに、読みたい人が読んで」と言われた箇所は、我こそは! とみんな積極的に読み始めますが、途中でつっかえて諦めてしまう人もいました。それでもみんなのナイストライに終始和やかな雰囲気で進みました。
読み合せの中で、音楽家の鈴木光介さんが作曲した音楽も聴きました。
音楽を聴くのは今日がはじめてです。目を瞑って真剣に聞く人もいれば、思わずニヤニヤしながら聞いてる人もいます。曲ごとに雰囲気が全く異なるので、驚いたり、歌えるか心配そうな人も反応もさまざまです。
はじめて曲をいた、このドキドキ・ワクワクした気持ちを忘れずに本番を迎えたいと思いました。
プレ稽古でも、歌稽古や振付けはどんどん進んでいきます。
歌稽古は、作曲家の鈴木さん直々の指導です。
まずはみんなで曲を聞いて、歌ってとにかく覚えていきます。楽譜が読めない人は、よく聞いて耳で覚えます。
光介さんが「ここのフレーズは繰り返すから、最初は小さめて徐々に大きく」「この歌詞にある、〇〇ってどういうことだと思う?」とコミュニケーションもとりながら、実際に歌ってくださるので、みんなキャッチが早いです。でもみんなで歌っていると、なんとなく歌えている気になってしまうこともあります。そんなときには、「大人の人たちは、子どもたちに遠慮しないで!」という言葉もありました。
また、大きな声の出し方、発声の基本も教えていただきました。
曲と歌詞を覚え、踊りながら歌うこともあるので、やることがたくさんあって大変です!
歌稽古は、作曲家の鈴木さん直々の指導です。
まずはみんなで曲を聞いて、歌ってとにかく覚えていきます。楽譜が読めない人は、よく聞いて耳で覚えます。
光介さんが「ここのフレーズは繰り返すから、最初は小さめて徐々に大きく」「この歌詞にある、〇〇ってどういうことだと思う?」とコミュニケーションもとりながら、実際に歌ってくださるので、みんなキャッチが早いです。でもみんなで歌っていると、なんとなく歌えている気になってしまうこともあります。そんなときには、「大人の人たちは、子どもたちに遠慮しないで!」という言葉もありました。
また、大きな声の出し方、発声の基本も教えていただきました。
曲と歌詞を覚え、踊りながら歌うこともあるので、やることがたくさんあって大変です!
一方、踊りの稽古も進んでいきます。
振付け家の木原浩太さんのもと、歌稽古と同様にみんなで踊る曲を中心に稽古しました。
グループに分かれ、「そのグループみんなで虫を表現してみて!」と、みんなで考えた動きがそのまま振付になることもあれば、木原さんが公募出演者22名に異なるポージングをつけたり(しかも1人4ポーズ!)、身体を動かすことを楽しみながら、練習していきます。
また、子どもと大人に分かれて振付けをすることもありました。子どもたちに"かえるジャンプ"の振付けがあると、みんな元気よく飛び上がるのでさすがです。
想像以上に振り数が多く、見ている私もびっくりしましたが、「踊りは練習すれば、絶対うまくなる。まだやっていないのにできないって言わない」ことが、約束です。
次の稽古までに忘れてしまいそうな人は、自分の言葉や絵で振付をノートに書き止めるのが一番いい復習方法だと、木原さんからアドバイスをいただきました。
振付け家の木原浩太さんのもと、歌稽古と同様にみんなで踊る曲を中心に稽古しました。
グループに分かれ、「そのグループみんなで虫を表現してみて!」と、みんなで考えた動きがそのまま振付になることもあれば、木原さんが公募出演者22名に異なるポージングをつけたり(しかも1人4ポーズ!)、身体を動かすことを楽しみながら、練習していきます。
また、子どもと大人に分かれて振付けをすることもありました。子どもたちに"かえるジャンプ"の振付けがあると、みんな元気よく飛び上がるのでさすがです。
想像以上に振り数が多く、見ている私もびっくりしましたが、「踊りは練習すれば、絶対うまくなる。まだやっていないのにできないって言わない」ことが、約束です。
次の稽古までに忘れてしまいそうな人は、自分の言葉や絵で振付をノートに書き止めるのが一番いい復習方法だと、木原さんからアドバイスをいただきました。
川口さんからは、指定された箇所の「台詞を覚えてきて、一人ずつ発表する」という宿題もありました。
台詞覚えに自信がなくても、恥ずかしくても、このプレ稽古中に全員が発表します。
発表を聞いて、川口さんは一人ひとりの発声や台詞の覚え方、癖などを的確にアドバイスしていきます。その場ですぐにアドバイスどおりのアクションに繋げることは難しくても、これからの稽古において意識していくことになります。
また、発表を聞いている人たちも、アドバイスの"変化"が実際に分かったときは、なるほど! となるので、みんな自分のことのように発表を聞きます。
公募出演者一人ひとりと丁寧に向き合い、お互いのことを知る、プレ稽古だからこそできる貴重な時間でした。
また1月のプレ稽古では、配役も発表されました。ここからはどんどん自分の台詞を覚えていきます。
「台詞覚えはゼロか百しかない」という川口さん。「6割くらいが入ってる」などは、ゼロと同じです。大変だけど台詞は覚えるしかありません。
台詞と歌詞を覚えて、はじめて稽古がスタートします!!
台詞覚えに自信がなくても、恥ずかしくても、このプレ稽古中に全員が発表します。
発表を聞いて、川口さんは一人ひとりの発声や台詞の覚え方、癖などを的確にアドバイスしていきます。その場ですぐにアドバイスどおりのアクションに繋げることは難しくても、これからの稽古において意識していくことになります。
また、発表を聞いている人たちも、アドバイスの"変化"が実際に分かったときは、なるほど! となるので、みんな自分のことのように発表を聞きます。
公募出演者一人ひとりと丁寧に向き合い、お互いのことを知る、プレ稽古だからこそできる貴重な時間でした。
また1月のプレ稽古では、配役も発表されました。ここからはどんどん自分の台詞を覚えていきます。
「台詞覚えはゼロか百しかない」という川口さん。「6割くらいが入ってる」などは、ゼロと同じです。大変だけど台詞は覚えるしかありません。
台詞と歌詞を覚えて、はじめて稽古がスタートします!!
音楽:鈴木光介さんより
最初の頃はみんなで歌うことが多かったのですが、プレ稽古の後半では、少人数のグループに分かれて歌ってもらったりもして、一人ひとりの声や歌い方が本当に面白いです。
市民の方々と一緒に本格的に演劇作品をつくるのははじめてですが、歌う人がプロじゃないからといって、自分の主義主張を曲げてまで「この曲難しいよね、じゃあこうしようか」みたいな器用さは僕にはないので、ふだんプロの方々と音楽をつくるときと、意識はあまり変わらないと思います。
ただ、ふつうに考えるとそういう風にはしないよなぁということや、僕が考えつかないことがプレ稽古の段階で既にたくさん起きているので、楽しいです。
市民の方々と一緒に本格的に演劇作品をつくるのははじめてですが、歌う人がプロじゃないからといって、自分の主義主張を曲げてまで「この曲難しいよね、じゃあこうしようか」みたいな器用さは僕にはないので、ふだんプロの方々と音楽をつくるときと、意識はあまり変わらないと思います。
ただ、ふつうに考えるとそういう風にはしないよなぁということや、僕が考えつかないことがプレ稽古の段階で既にたくさん起きているので、楽しいです。
この先の稽古に(別の作品の仕事の関係で)あまり参加できないのが残念だけど、みんなにはこの歌を自分のものにしてほしいです。
やっぱり歌わされているということは、お客さんに分かってしまうし、この言葉にこのメロディーがついているということを身体で捉えて落とし込んで歌えるようになってほしいです。本当はみんなと一緒に僕も『モモ』に出たいくらいです!!
『モモ』がどうなっていくのか、楽しみにしています!
やっぱり歌わされているということは、お客さんに分かってしまうし、この言葉にこのメロディーがついているということを身体で捉えて落とし込んで歌えるようになってほしいです。本当はみんなと一緒に僕も『モモ』に出たいくらいです!!
『モモ』がどうなっていくのか、楽しみにしています!
鈴木 光介(Suzuki Kosuke)/音楽家 Musician
音楽家。1979年、茨城県生まれ。2000年より劇団「時々自 動」に参加、以降の本公演全てに出演、作曲・演奏・ダンス・ パフォーマンスその他諸々を担当。トランペット、キーボード、 口琴、ウクレレ、パーカッション等様々な楽器を演奏するマルチプ レイヤー。2012年頃より外部舞台音楽等も手がける。近年の主 な音楽監督作品には、ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』( 25)、ナイロン100℃『江戸時代の思い出』(24)、日生劇 場ファミリーフェスティバル『あらしのよるに』(24)など。 2024年、KERA作品劇伴サウンドトラック集CD『KOUS UKERA』を発売。
鈴木光介 公式X
鈴木光介 公式X
チケット好評発売中!
「劇場留学〜『モモ』と音楽の旅〜」
「モモ」
開催日時:2026年3月27日(金)19:00、28日(土)14:00/18:00、30日(日)14:00
会場:小田原三の丸ホール 小ホール
脚本・演出・美術:川口智子
振付:木原浩太
音楽:鈴木光介
出演:尾倉ケント、栗原沙也加、木原浩太、高橋牧、公募出演者 約22名
開催日時:2026年3月27日(金)19:00、28日(土)14:00/18:00、30日(日)14:00
会場:小田原三の丸ホール 小ホール
脚本・演出・美術:川口智子
振付:木原浩太
音楽:鈴木光介
出演:尾倉ケント、栗原沙也加、木原浩太、高橋牧、公募出演者 約22名
✏︎ 2024-2025年「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」留学の記録はこちら!
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その1 説明会
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その2 本読み
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その3 プレ稽古1
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その4 プレ稽古2
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その5 稽古1
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その6 稽古2
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その7 稽古3
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その8 稽古4
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その9 稽古5
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その10 稽古6
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その11 稽古7
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その12 稽古8
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その13 稽古9
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その14 稽古10
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その15 稽古11
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その16 場当たり
【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その17 照明仕込み
✏︎ 2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」留学の記録はこちら!
「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」ガイド役の映画監督・北川未来さんによる映像と、演劇事業のサポートスタッフの経験もあり斎藤明仁さん(大学院生)によるテキストによる記録です!
【劇場留学】8月21日(月) 留学1日目の記録/【劇場留学】8月22日(火) 留学2日目の記録/【劇場留学】8月23日(水) 留学3日目の記録/【劇場留学】8月24日(木) 留学4日目の記録/【劇場留学】8月25日(金) 留学5日目の記録/【劇場留学】8月26日(土)留学6日目の記録/【劇場留学】8月27日(日)留学7日目の記録
✏︎2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」小田原でのしらべの記録
<しらべの旅 1日目 日記 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 1日目(1/3)/【劇場留学】しらべの旅 1日目(2/3)/【劇場留学】しらべの旅 1日目(3/3)
<しらべの旅 2日目 日記 担当:せせらぎさん>
【劇場留学】しらべの旅 2日目(1/2)/【劇場留学】しらべの旅 2日目(2/2)
<しらべの旅 3日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 3日目 (1/3)/【劇場留学】しらべの旅 3日目 (2/3) /【劇場留学】しらべの旅 3日目 (3/3)
<しらべの旅 4日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 4日目 (1/2)/【劇場留学】しらべの旅 4日目 (2/2)