【劇場留学】『モモ』と時間の旅の記録 その6 稽古2

更新日:2025.2/15(土)

 2025年3月末、ミヒャエル・エンデ「モモ」を公募出演者&プロの劇場スタッフと共に創作・上演する「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」。<旅の記録>6回目は、チームに分かれたシーンづくりの模様など。

留学日 2025年2月8日(土)、9日(日)10:00〜18:00
参加者 ・<劇場留学生>公募出演者
・川口智子(演出家/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」脚本・演出・美術)
・木原浩太(振付家・ダンサー/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」振付・出演)
・李 そじん(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)
・埜本幸良(俳優/「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」出演)
・市民ホール事業係 スタッフ
レポート 2/8(土):杉山明恵(市民ホール事業係)
2/9(日):中野優人(市民ホール事業係)

2月8日(土)

 午前は、橋に見立てた麻紐の吊り橋を、目を見ることを意識しながら渡っていく即興のお芝居。「相手の目を見ることを意識して橋を渡ってほしい」と川口さん。一人ひとり感情や台詞が面白く、ついつい笑ってしまいます。
 午後はジョギング&ボール投げをしながらの「台詞チェック」からスタート。李さん、埜本さんお二人の台詞の掛け合いにみんな釘付け。「これが俳優か~」と子どもたち。
 最後の1時間は各自、場面ごとに台詞チェックや振付の確認をしていました。

 

2月9日(日)

 午前中は数チームに分かれて練習を行いました。木原さんとダンスの確認をするチーム、李さん・埜本さんと台本を確認するチーム、子どもたちは演出助手・高梨 佑さんと台詞覚えをしました。振付やセリフを身体に定着させるため、何度も繰り返し練習します。
 お昼休憩を挟んで午後からは2チームに分かれます。大人チームは川口さん・木原さんと灰色の男のシーンづくり、子どもチームは埜本さんとデモのシーンづくりです。埜本さんが用意したリズムに合わせて台詞を歌のように読みます。みんなの持つくせや難しそうなところを確認し合いながら、稽古現場でより良いリズムをつくり直していきます。
  この日の最後は、一幕の通し練習を行いました。自分の出番以外は他の人の演技を見て勉強する時間にしています。

楽屋ばなし②

今回からは昨年度の【楽屋ばなし】に引き続き、26名の公募出演者の自己紹介と共に、稽古が終わる毎に2~3名にお聞きした感想をピックアップしてご紹介していきます!

楽屋ばなし<2回目>

長井健一さん

 稽古はもう大変です!! 走って、投げて、タッチして、覚えて……苦労してます。でも楽しい苦労です。身体を動かすのが得意なタイプではないのでダンスも大変だけど、今日の新しい振付もすごく楽しかったです。
 普段もお芝居をやっていますが、俳優ではない人と劇をつくるのが好きなんです。絶対しないことをしてくれるのが楽しいし、面白くて勉強になります。だけど今回は、勉強しにきたというより、面白いものをつくるという気持ちでオーディション受けました。
  本番は、皆さんが通常思い描いている“劇”みたいな劇じゃないかもしれないけど、お客さんには「どんな風につくったんだろう?」って思ってもらえるといいなと思います。

公募出演者 長井健一(ながい・けんいち)

 こんにちは、長井健一です。28歳です。
 普段は広告系の会社で働きながら、たまに劇とかをつくっています。絵をかいたり、本を読んだりするのが好きです。市民劇とか、いろんな背景を持った人と劇をやるのが好きで、参加しました。
 「モモ」は小さいとき、難しい本だと思ったけど、大人になって読み返して、すごい!!! と思いました。コワい、けど面白い!! 良い劇になるように、頑張ります。
 盛り上がりましょう~!!
撮影:ムービー&フォトスタジオ Every Moment

楽屋ばなし<2回目>

久神由衣さん

 前回(2023年夏)の「劇場留学」に参加してみて、みんなでワチャワチャして、おしゃべりもできて、ビシバシって感じじゃないのが楽しかったので、今回も参加しました。
 「モモ」の物語では、灰色の男がフージーさんを納得させるシーンがすごくて印象に残っています。
 本番に向けての意気込みは、忘れちゃうことが多いので、台詞を忘れないように気を付けること!

公募出演者 久神由衣(くがみ・ゆい)

 私は前(2023年の「劇場留学」)に出て楽しかったから応募しました。特技は、大きい声ことなので、色々なところでつかえると思います。少しは緊張してしまうけど、あまり緊張しないようにしたいです。
 あとは、覚えるのが苦手なので、できるだけ気をつけようと思います。みんなと一緒に頑張りたいです。
撮影:ムービー&フォトスタジオ Every Moment

楽屋ばなし<2回目>

和田睦美さん

  今まで体験したことのない作品のつくり方なので、毎回稽古に来る前に緊張しています。
 あとは、子どもたちが本当に面白くて、本読みのときの声もすごく素敵で、負けちゃう!って。自分の思いもよらない発想をしてくるのが豊かだなって毎回感じています。
 小田原が地元でもあるので、このまちでこの作品をつくることに意義があるものにしたいなと思っています。私も楽しみながらつくっていくので、お客様には楽しみにしていてほしいです。

公募出演者 和田睦美(わだ・むつみ)

 初めまして、和田睦美と申します。
 お芝居は観るのもやるのも大好きで、同じくらい地元の小田原が大好きです。
 以前から「地元でお芝居をやりたい!」「様々な世代の人とお芝居をつくりたい!」という思いがあり、今回参加を決めました。
 こんなに色々な年齢、職業の方と一緒に物語をつくるのは初めてでワクワクしています。どうぞ、よろしくお願いいたします!!
撮影:ムービー&フォトスタジオ Every Moment

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「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」
◆モモ
[開催日時]2025年3月28日(土)19:00★、29日(土)13:00/17:00、30日(日)13:00
[会場]小田原三の丸ホール 小ホール
[脚本・演出・美術]川口智子(演出家)
[振付・出演]木原浩太(ダンサー・振付家)
[出演]公募出演者 約25名、李そじん(俳優)、埜本幸良(俳優)

◆稽古期間
本読み  2024年11月
プレ稽古 2024年12月〜1月
稽古 2025年2月〜3月

公演詳細ページ


✏︎ 2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」留学の記録はこちら! 
「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」ガイド役の映画監督・北川未来さんによる映像と、演劇事業のサポートスタッフの経験もあり斎藤明仁さん(大学院生)によるテキストによる記録です!
【劇場留学】8月21日(月) 留学1日目の記録【劇場留学】8月22日(火) 留学2日目の記録【劇場留学】8月23日(水) 留学3日目の記録【劇場留学】8月24日(木) 留学4日目の記録【劇場留学】8月25日(金) 留学5日目の記録【劇場留学】8月26日(土)留学6日目の記録【劇場留学】8月27日(日)留学7日目の記録

✏︎2023年「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」小田原でのしらべの記録 
<しらべの旅 1日目 日記 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 1日目(1/3)【劇場留学】しらべの旅 1日目(2/3)【劇場留学】しらべの旅 1日目(3/3)
<しらべの旅 2日目 日記 担当:せせらぎさん>
【劇場留学】しらべの旅 2日目(1/2)【劇場留学】しらべの旅 2日目(2/2)
<しらべの旅 3日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 3日目 (1/3)/【劇場留学】しらべの旅 3日目 (2/3) 【劇場留学】しらべの旅 3日目 (3/3)
<しらべの旅 4日目 担当:川口智子さん>
【劇場留学】しらべの旅 4日目 (1/2)【劇場留学】しらべの旅 4日目 (2/2)

 

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