【劇場留学】しらべの旅 1日目 (1/3)
2023.7/14(金)
2023年夏、劇場でしかできないスペシャルな体験を楽しんでもらおうと開催する「三の丸ホールの夏休み『劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜』」(2023.8/21〜27)。今回「劇場留学」に参加する皆さんをガイドするのは、小田原を旅する5人のアーティストです(順次、ご紹介!)。公演に先駆け、ブログサイトでは、7日間でお芝居をつくるためにこの4月から小田原に来て、ワクワクを探しているらしい(?!)アーティストによる旅の記録をお届けします。
旅人 | 川口智子(演出家/「劇場留学」ガイド役) せせらぎ(大道芸人/「劇場留学」ガイド役) 森田百合花(小田原三の丸ホール スタッフ) |
旅した日 | 2023年4月3日(月) |
行き先 | 小田原三の丸ホール、小田原城、小田原市郷土文化館、片野屋呉服店、ういろう&外郎博物館、ちん里う 本店、南十字、済生堂薬局小西本店、大学酒蔵 |
旅人・旅の日記:川口智子(かわぐち・ともこ)
[公式WEBサイト] https://www.tomococafe.com/
はじまりのしらべ
小田原を「調べ」る旅が始まりました。まるでお勉強に来ているようですが、調べという言葉は音楽をあらわす言葉でもあります。小田原という町にある音楽を聴きに来ている、あっちからなんか面白そうな調べが聞こえてくるから行ってみよう、そんな寄り道だらけの旅をして、小田原で生まれる物語を探す、そんな旅の記録です。
しらべの旅1日目は、とにかく小田原との「はじめまして」。今回の留学企画のパートナーの大道芸人のせせらぎさん、三の丸ホールの森田さんと共に、三の丸ホールから歩いて訪ねられるところに。
東海道を行く
新宿からロマンスカーに乗って小田原に向かう。小田原にいよいよ近づくと酒匂川を越える。酒匂川といえば、東海道の中でも有名な川越えの難所。担ぎ人足に担がれないと渡れなかった川に、今では酒匂橋を国道1号線(つまり東海道!)が通り、あっという間に川の上を駆け抜ける。
日本橋を出て9番目、最初の城下町にある宿場が小田原宿。ここ数年、偶然にもかつての東海道の宿場町に滞在させてもらう機会が多くて、江戸時代の町人たちがどのように東海道を旅したのか、そこにどんな人の営みと物語があったのか、そんなことに関心を抱いているので行き先が小田原宿となるとそれだけで心が躍る。しかも、城下町。箱根峠の前に滞在して旅に必要な薬や提灯、草鞋や行動食(!)を手に入れたり、体調を整えたり、ちょっと遊んだり、きっと小田原は旅人にとってそんな魅力をもった場所だっただろうと想像しながらの小田原入り。
なんといってもまずはお城
今回の劇場留学の企画。劇場の中に町を出現させて、その町の中に劇場をつくる。そんなことができないかと考えています。7日間のパートナーのせせらぎさんは大道芸人さんなので、町の中に「劇場」をつくるいわばプロ。私もここ最近まちの中にほころぶ(はみ出す)ような劇場空間をつくっているところなので、そんな町⇒劇場⇒町⇒劇場……鶏が先か、卵が先か、そんな話のようなことをとっかかりにしてみようと思っています。
★つづき!
【劇場留学】しらべの旅 1日目 ( 2/3 )
【劇場留学】しらべの旅 1日目 ( 3/3 ) ※7/20(木)更新予定
三の丸ホールの夏休み「劇場留学〜お芝居をつくる7日間〜」
[会場]小田原三の丸ホール 小ホール/スタジオ、小田原市観光交流センター、小田原のまち