【インタビュー】
「新日本フィルハーモニー交響楽団 サマーコンサート in 小田原」出演
藤岡幸夫さん・小林愛実さん

2024.12/22(日)

 2024年7月6日(土)に大ホールで開催した「新日本フィルハーモニー交響楽団 サマーコンサート in 小田原」。パワフルな演奏と満席のお客さまで、“サマーコンサート”にふさわしく、熱気あふれるステージになりました。▶︎【鑑賞レポート】イラストと写真で振り返る「新日本フィルハーモニー交響楽団 サマーコンサート in 小田原」
 今回は、指揮・藤岡幸夫さん、ピアノ・小林愛実さんへの終演後のインタビューをご紹介します。

撮影 ヒダキトモコ(*を除く)
新日本フィルハーモニー交響楽団 サマーコンサート in 小田原
【開催日時】2024年7月6日(土)15:00開演(14:00開場)
【会場】大ホール
【プログラム】
♪ N.リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 イ長調 op.34
♪ S.ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
<♪ 小林愛実さんアンコール> F.ショパン:幻想即興曲 op.66
 (休憩)
♪ G.ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 G.ビゼー:
♪ 歌劇「カルメン」より、第1幕への前奏曲、ハバネラ、アラゴネーズ、闘牛
士の歌、ジプシーの歌
♪ 「アルルの女」第1組曲より”カリヨン”、第2組曲より”メヌエット”、”ファランドール”
<♪オーケストラアンコール>グリーグ:2つの悲しき旋律 op.34 より第2番「過ぎにし春」

公演詳細ページ

指揮者:藤岡幸夫さん
温かく迎えてくださるお客さまにも恵まれ、気持ちよく演奏できました! ありがとう!

 ステージで奏でた音は上に上がっていくから、小田原三の丸ホールのように勾配があると、すごくいい感じに音がまとまっていくんだよね。とにかく素晴らしい響きのホールで、本当に気持ちよく演奏することができました。今回は、かなりエネルギッシュで華やかなプログラムが多かったのですが、こういうホールだと、どんな楽曲も合うんじゃないかな。今後も楽しみですね。
 演奏そのものも、新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんが本当にのりに乗ってパワフルでしたし、小林愛実さんのいい感じに力が抜けた自由な雰囲気がとてもスリリングで、楽しいコンサートでした。
 なにより、今日いらしたお客さまがクラシックにも慣れていらっしゃる雰囲気で、そいういう面でも心地よかったですね。ありがとうございました!

指揮:藤岡幸夫

英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。1992年最も才能あるEU加盟国の若手指揮者に贈られる「サー・チャールズ・グローヴス記念奨学賞」を特例で受賞。1994年「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー以降数多くの海外オーケストラに客演。2017年5月のアイルランド国立響ではマーラーの第5交響曲で聴衆総立ちの大成功を収めた。

マンチェスター室内管弦楽団、日本フィルを経て、現在関西フィル首席指揮者と東京シティ・フィル首席客演指揮者を務める。毎年40公演以上を共演し2023年に24年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は常に高い評価を得、2019年の就任直後から展開している東京シティ・フィルとの特徴ある活動は毎回大きな注目を集めている。

英シャンドスからBBCフィルとのCDを8枚、関西フィルとのシベリウス交響曲全集を2021年9月ALM RECORDSからリリース。著書『音楽はお好きですか?』『続・音楽はお好きですか?』を敬文舎から刊行。

テレビ、ラジオへの出演も多く、番組の立ち上げに参画し指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜朝8:30)は2022年10月で9年目に突入、放送450回を越える人気番組。

2002年渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。

公式ファンサイト http://www.fujioka-sachio.com/
公式X(旧Twitter)https://x.com/sacchiy0608?s=20
公式Instagram https://www.instagram.com/sachiofujioka/

©︎Shin Yamagishi

ピアニスト:小林愛実さん
すごくいい音のピアノ。また異なるスタイルの演奏で奏でられる機会があれば嬉しいですね

 残響が大変あたたかく感じられる、海外のようなつくりのホールですね。
 今回演奏したピアノは、ホールの開館に合わせて納入された新しい楽器ということでしたが、素晴らしい響きでした。今後、より多くの方が演奏されると音色も更にいい感じに変化していくと思いますので、そういった面も楽しみですね。今日のコンサートで演奏したラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」は華やかでダイナミックな楽曲でしたが、もっと小規模な協奏曲だったり、ソロの楽曲をじっくりと弾いてみたいです。小田原はとても近いですし、そんな機会がまたあれば、とても嬉しく思います。
 個人的には、新型コロナウイルスの影響や、昨年出産して子どもが小さいこともあり、今までと比べて移動や公演も控えている時期が続いていたので、今後は海外に行く機会を徐々に増やして、より広く演奏活動もしていきたいなと思っています。今日はありがとうございました。

ピアノ:小林愛実

2021年10月、第18回ショパン国際ピアノコンクール第4位入賞A。
3歳からピアノを始め7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす。2005年(9歳)以降、ニューヨークのカーネギーホールに4度出演、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジル等に招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、ジャッド指揮ブラジル響などと共演。ポーランドには、「ショパンとヨーロッパ」国際音楽祭ほか、協奏曲のソリストとして度々招かれている。
国内でも多数のオーケストラと共演し、サントリーホールをはじめ各地でもリサイタルを行い、高い評価を得ている。
2010年ショパン生誕200年記念に際して、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与された。
2015年(20歳)10月、「第17回ショパン国際ピアノコンクール」に出場、ファイナリストとなった。
2017年7月には、モスクワ・フィルの日本ツアーでソリストとして迎えられ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演している。
2018年8月には、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に出演し絶賛された。
2020年3月には、チューリヒ・トーンハレ管とリストのピアノ協奏曲第1番を共演して好評を博した。
レコーディングは、2010年(14歳)「デビュー!」でCDメジャーデビューし、翌年セカンドアルバム「熱情」をリリース(EMI CLASSICS)。
2018年ワーナークラシックスとのインターナショナル契約を発表。同年4月には、7年ぶりとなるCD「ニュー・ステージ~リスト&ショパンを弾く」をリリース。
2021年8月25日、ワーナークラシックスより最新CD「ショパン:前奏曲集 他」をリリース。レコード芸術誌で「特選盤」に選ばれる。
幼少期より多くのメディアから注目を集め、フランスのLCIテレビのドキュメンタリー、日本テレビ「深夜の音楽会」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「みんなのショパン」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」などテレビやラジオ番組にも数多く出演。2015年にはMBS「情熱大陸」にも登場して話題を呼んだ。2021年「第18回ショパン国際ピアノコンクール」入賞後には、NHK「クローズアップ現代⁺」等様々なメディアに登場。
1995年山口県宇部市生まれ。8歳より二宮裕子氏に師事し、2011年桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年フィラデルフィアのカーティス音楽院に留学。マンチェ・リュウ教授に師事し研鑽を積んだ。
2022年3月、第31回出光音楽賞受賞。
今、世界的な活躍が期待できる日本の若手ピアニストとして注目を集めている。

公式WEBサイト https://wmg.jp/kobayashiaimi/discography/24753/
公式X(旧Twitter)https://x.com/aimi_piano?s=20
公式Instagram https://www.instagram.com/aimi923/

 

©︎Makoto Nakagawa


 

 舞台裏PHOTO 

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新日本フィルハーモニー交響楽団 特別公演 ニューイヤーコンサート2025
【開催日時】2025年1月5日(日)14:00 開演(13:15 開場)
【会場】大ホール
【出演】大井剛史(指揮)、田添菜穂子(司会)、瀧本麻衣子(ヴィオラ)、櫻井愛子(ソプラノ)
【プログラム】
♪ J.シュトラウスⅡ:歌劇『こうもり』より序曲、ポルカ「観光列車」、ワルツ「春の声」、ワルツ「美しく青きドナウ」、F.メンデルスゾーン:歌の翼に 他

公演詳細ページ

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