「ぬけがら」「リトル・ガーデン」座・高円寺公演視察レポート

2023.7/24(月)

 7/26(水)「三の丸ホールの夏休み〜海の向こうのふしぎな世界〜『ぬけがら』『リトル・ガーデン』」は、東京都杉並区<座・高円寺>を皮切りに、ツアー先として当館で上演。小田原公演に先駆け、事業担当の森田が観劇(感激!?)した模様をレポート!

レポート 森田百合花(小田原三の丸ホール スタッフ)
観劇日 2023年7月22日(土)
会場 座・高円寺(東京都杉並区)
三の丸ホールの夏休み「〜海の向こうのふしぎな世界〜『ぬけがら』『リトル・ガーデン』」
[開催日]2023年7月26日(水)14:00開演(13:30ロビー開場)
[会場]小ホール

公演詳細ページ


 

座・高円寺という劇場

 東京都杉並区、JR中央線「高円寺駅」から徒歩5分に位置する、座・高円寺。2009年に、舞台芸術の創造と発信、そして地域に根ざした文化活動の拠点として開館した劇場です。えんじ色の、テントのようにも感じられる外観が特徴的で、あそび心に溢れています。訪れた日は、エントランスで「本の楽市」が開催されており、開場待ちの方やそうでない方も入り混じって、「夏休みが始まったんだ!」と感じるくらい賑わっていました!演劇の本もたくさんあり、中にはお芝居で使わなくなった衣裳など、劇場ならではの商品も並んでいて、心が躍りました。
 子どもから大人までが楽しめる演劇作品は、同劇場のシリーズ「あしたの劇場 世界をみよう」と題し毎年開催されています。その一環として上演の「ぬけがら」「リトル・ガーデン」「ロミオとジュリエット」は、高円寺を皮切りに、小田原のほか、茅ヶ崎市、新浜市(「ぬけがら」「リトル・ガーデン」のみ)にツアー予定です。見逃してしまった方や、スケジュールが合わなかった方、もう一度観たい! という方はもちろん、劇場やお客さんの雰囲気の違いを楽しむなど……夏休みのこの機会、ぜひ全国各地に足を運んでみてください。

座・高円寺 外観

表掲示のポスターより

「本の楽市」の模様

ぬけがら

 劇場内が真っ暗になり、舞台上に大きなリングを持った人がうっすらと浮かび上がると、「こわい〜」という子どもの声がちらほら。けれど、お父さんの腕にしがみつきながらも、舞台上で繰り広げられるパフォーマンスをしっかり見つめる姿は真剣です(お父さんも真剣!)。
 低音が劇場内に響き渡る怪しい雰囲気の中、体よりも大きなリングに乗ってグルグルまわりはじめたと思ったら、腕が伸び! 顔が消え? そこにいるのは一体だれ?? 目の前で次々と繰り広げられるアクロバティックな技術はもちろん、ちょっとミステリアスな世界を、ぜひ劇場で体験してください!

リトル・ガーデン

 さっきまであの動物がいたはずなのに、いつの間にか別の動物に変身しているんです。しかも変身した動物たちがジャグリングで遊んだり!? 仲間への呼びかけなのか突然吠えたり! こちらの存在に気付いたのか、関心を示してきたり! まさかのコミュニケーションがとれたり⁉
 動物に変身するのが小さい頃からの夢だったファブリツィオさん。まったく違う”何か”に変身できるって、演劇の醍醐味ですよね。空っぽの舞台に身ひとつで魅せるユーモアたっぷりのパフォーマンスは、子どもも大人もこの夏必見間違いなし。
 きっとその日の夜はお家もジャングルになっちゃうかも……!

【座・高円寺のみ】「リトル・ガーデン」作・出演 ファブリツィオさんの展示

 「リトル・ガーデン」の上演にちなみ、座・高円寺 地下2階 ギャラリーアソビバでは、ファブリィオ・ソリナスさんのイラスト展が開催されていました(8月6日(日)まで)。小田原での展示はないため、ブログ内で少しだけご紹介!細かい表現の中にもダイナミックで想像力豊かな雰囲気に溢れるファブリツィオさんのイラストから、「リトル・ガーデン」がどんな作品なのかを感じてみてください。そして、お時間があれば、ぜひ現場に足を運んでみてください!

座・高円寺 チラシで使用されていたイラスト

リトル・ガーデンの島!?

展示風景(一部)

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